トラックドライバーにぜひ読んでほしい！

今回は運送業に携わる皆さんにぜひ読んでみていただきたい本をご紹介します。

とは言ったものの、私も実は業者の方から紹介されて読んでみた一人で受け売り
なんですが、とても面白かったのでおすすめします。

1冊目は福田和代さんの「東京ホロウアウト」（創元推理文庫）です。

大手物流会社の配送トラックに載せられていた荷物から青酸ガスが発生した。
この事件を皮切りに次々に起こるテロは東京への物流を遮断していくことになる。

クライマックスで主人公が言い放つ「俺たちみんな、トラックのドライバーだからだ」
「俺たちは、単にモノを運んでるわけじゃない！俺たちが運ぶのは、信頼だ」の言葉が
物流業界に身を置く者としては心を打たれました。

2冊目は風戸野小道（かざとのこみち）さんの「ラストワンマイル」（集英社オレンジ文庫）です。

大手物流会社に勤める主人公が定年まであと一年というタイミングで営業所長となることになった。
ところが、この裏には満期定年退職を阻もうとする会社経営陣の思惑が隠されていた。

営業所長と、その営業所長の奮闘を目にし、惹かれていく個性的な営業所のメンバー達がブラック経営陣に立ち向かう。半沢直樹の倍返しを彷彿とさせるクライマックスにスカッとします。

対立しがちな営業所長とメンバーですが、皆の心をつかんでいく所長に魅力を感じます。